フォームローラーを背中に使うのは危険です!
- りらっくすの森西調布サロン
- 4月7日
- 読了時間: 8分
更新日:4月9日
フォームローラーは、筋膜リリースローラー(筋膜ローラー)とも言われ、多くの方が筋トレなどのトレーニングの後や、ダイエットに使用した経験があるのではないでしょうか。
実際、大変危険な使い方が多く身体をケアするつもりでも、痛めていることに気づいていない方が多く驚いています。
当サロンに初めて来られたお客様で、継続して使っている、もしくは過去に使ったことのある方に筋肉の柔らかい人は1人もいません。しかもEMSのレベルから、痛みを感じる皮膚下の神経を痛めている方がほとんどです。


以前「筋膜リリースローラー(筋膜ローラー)は痛い!効果がない!?」こちらの記事にも軽く書かせていただきましたが、今回は施術の現場でのお客様の身体の状態を実際にお伝えしていきます。
フォームローラーの使用率
フォームローラー(筋膜リリースローラー)を使用されていた方は、当サロンでは多少含め7割といったところでしょうか。そのうち、痛みが強く初期の段階で使用しなくなった方は約4割(データは当サロンの聴き取りによる)。継続している人もいらっしゃいました。

初期段階でやめた人と、継続した人の大きな違い
決定的に違うのは「筋肉の柔らかさ」です。
こう書くと大概の方は、初期段階でやめた人⇒筋肉が硬い、継続した人⇒筋肉が柔らかい、と思うかもしれませんが実は真逆。継続している人は圧倒的に筋肉が硬くなっています。
余談にはなりますが、カウンセリングで「使用している」と聴くと、施術が容易ではないことを想定しなくてはなりません。
ゴリゴリで健康になった人?
YouTubeや、InstagramなどのSNSで若い方が、肋骨や、背中の下、最近では骨盤やら、首にまでフォームローラーを置き、ゴリゴリやっている動画を見るのですが、本当に問いたいのです。「それで数年先、健康でいる自信はあるのですか?」と。
少なくても、フォームローラーを使用したという当サロンのお客様で1人として、健康状態の良かった方はいらっしゃいません。
なぜゴリゴリは良くないのか
全体重を乗せゴリゴリする、それは筋膜をゆるめる筋膜リリースではなく、筋肉アプローチになります。ようは揉みほぐしと何ら変わりがないのです。
揉みほぐし、特に強揉みは、脳の快楽物質が放出されることも相まって、その時は「イタ気持ちいい」状態。ただ実際は筋繊維をミンチのように一時的に柔らかくしただけで、身体は修復を始めます。その際の違和感や不快感を「揉み返し」といいます。早い人だと30分、遅くても数時間でその感覚がきます。
そして修復された筋肉は、水分や老廃物の流れが悪くなり「むくみ」やすくなります。さらに筋肉アプローチを続けることで硬く「コリ化」すると、痛みや重苦しさが増大し日常生活にも支障をきたすことがあります。
再度言いますが、ゴリゴリは、筋肉アプローチで筋膜リリースではありません。
売れているから良いものなのでは?
この時代、キャッチーなネーミングや、コピー、リール動画などではパフォーマンスで売上が全く変わってきます。売上を上げるため、驚くようなキャッチフレーズやパフォーマンスの方もいるので買う側も注意が必要です。
売れているものは全て良い、という時代ではないのです。
誇大な広告などで、一般の方に危険が及ばないよう法律も制定されていますが、使用者側も情報を精査する力を養うことが必要です。
「ダイエットできた例が載っているから大丈夫」?
先日もInstagramで「80kgの母が○○を使って1か月でこんなに痩せた!」なる動画を見て?となりました。どう見ても開始前80㎏はないし、角度を変えて撮影されているので空間認識能力が高ければおかしいと気づくはずです。その動画は、おそらく中国系の動画で○○を売るためのもの。
フォームローラーで痩せたと発信している人の中には、食事療法や他にどんなダイエットを併用しているかをきちんと書いている場合もありますが「これだけで!」と言い切っている方もいます。
「これだけで!」は、信用に値せず要注意です。
唯一「食事療法のみで痩せた!」はあり。基礎代謝量+活動量より摂取カロリーを減らすことで体重を減少することができるためです。
すぐに手に入れやすいグッズで、簡単に動画や画像のボディラインが達成できるよう工夫を凝らした広告がたくさんあります。わかりやすいのは夜の通販番組。テロップに小さく「一時的な効果です」や「個人差があります」「実際の結果を保証するものではありません」など、視聴者に対する注意喚起をしています。以前はこのような表記はありませんでした。
SNSやYouTubeの広告主がいる場合は、同じように注意喚起が載せられています(リスク軽減:視聴者への誤解を避けるため)。ですが一般の方がアップしている場合、注意喚起を載せてないことが多く、しかも魅力的に見えることがあるため注意が必要です。
フォームローラーなどグッズが悪な訳ではない!
フォームローラーは正しい使い方が存在しています。
ただパフォーマンスとしてはとても地味です。なので強揉みが好きな方は、筋肉が硬く痛みを感じにくいため効果が感じられないかもしれません。
グッズが悪いわけでなく、あくまで個々の使用法によるところが大きいのです。
神経障害や骨折
先述しましたが、筋肉をゴリゴリした弊害は大きいのです。
ネットでも散見していますが「最初に使い始めた時は、ものすごく痛かったけど今は痛くないです!」という文言。これはとても恐ろしいと感じています。
痛みが感じなくなる、というのはおかしいと思いませんか?
余談になりますが、当サロンにはEMSのマシンがあります。アスリートのお客様のEMSに対する電気反応には驚かされました。一般の方の低周波のレベルは(0~99まである)低くても15。ところが、アスリートの方の腹筋はEMSレベル1。しかも1でも恐ろしいくらいピクピク反応します。ようは痛みという電気信号を受け取りやすい筋肉の状態です。
フォームローラーを使っていた人は、EMSのレベルをかなり上げないと(強めの電気信号を入れないと)反応しません。ここから導かれるのは、神経をかなり痛めているため、痛みの電気信号を受け取りにくくなっている、ということが想定できます。
言い方を変えると「痛みに鈍感である」ということ。
もしも体に異変が起こった時、察知しにくいということを指しています。異変というのは、病気や、ケガなどが含まれます。早期解決できるものに気がつかず、気がついた時には命取りになることも考えられるのです。
背中に使用する際のデメリットが大きすぎる!
背中だけではなく、肋骨や、顔面、首など、筋肉が薄く骨に影響が出る場合があります。当サロンに来られたお客様には骨折された方はいらっしゃいませんが「フォームローラー肋骨骨折」と検索してみてください。たくさんいらっしゃるのがわかります。
肋骨は衝撃に弱く、外力が加わることで簡単に骨折したりヒビが入ります。ゆえに、肋骨の真下にフォームローラーを置いて体重をかけることは、いかに危険な行為であるかはご理解いただけるかと思います。
背中は逆のパターンを想像してみてください。
重い荷物を持ち上げるのに、膝を曲げず前かがみで持ち上げるなどをすると、腰は元よりヘルニアになるリスクがあります。前かがみは注意するのに、背骨の下にフォームローラーを置いて背骨を反らすのが良いというのは無理が感じられます。(使用した際、一時的に緩和されたような状態にはなります)
セルフケアは任意で自己責任!
様々な情報があふれていて、商品やセルフケアで、派手なパフォーマンスのものがたくさん見受けられるようになりました。中でも、背中や肋骨、首、顔面など、どう考えても効果が薄く、逆に痛める可能性のあるものがあり懸念しています。
ネットにアップしている人たちが一方的に良くない!ということではありません。
セルフケアは、やるやらないは任意、そして自己責任です。
そのことを念頭に置いておこなってほしいのです!
動画やSNSを見て、シニアや、新型栄養失調で骨が弱くなっている若年層が、背骨や肋骨、顔面に使用してヒビや骨折、神経障害になろうとそれは自己責任。
誰にも責任を問えません。
※似ているもので、ストレッチポールがあります。混同されがちなのですが、使用法は異なります。ただし背骨と垂直にする場合は、フォームローラーと同じで危険があります!ご注意ください。


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