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HIFUブームの陰で事故が年々増加傾向!

更新日:8月16日



・ハイフ(HIFU)とは

正式名称はHigh Intensity Focused Ultrasound。「高密度焦点式超音波」といい、その頭文字を取った略称としてHIFUと呼ばれている。皮下組織・SMAS筋膜に超音波を一点に集中させ、表面の皮膚を火傷させずに熱で引き締める仕組みで、肌のたるみを根本的に改善する治療法。


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その陰で参考令和4年7月26日、消費者庁が「エステサロン等でのHIFU(ハイフ)による事故」の経過報告を発表したのをご存じですか?


そもそもエステサロン用と医療用は機器の内容が違う!?

名前の同じ機器でもエステサロン用と医療用機器の性能の違いというのは、HIFUに限らずよくあることです。


「医師免許」のある方は身体のプロ。ゆえに機器メーカーとしては「医師免許」を持った方が施術するために最大限の性能を乗せます。


エステサロンにおいては『未経験~施術経験の浅い方が施術する可能性』が多々あり、必要以上のレベルでの施術をしてしまうことが想定されます。そのため必要最低限の機器性能、またはそれ以上の性能を乗せる場合は研修を強化しているメーカーが多い印象です。


それは売り主であるメーカー側のリスク回避ということでしょう。


ただ今回、消費者安全調査委員会によると「エステサロンやセルフエステで使用されているHIFU機器と、美容クリニックで使用されているHIFU機器との間で、照射した箇所の温度を上げる能力に明確な差は見られないことが分かった。」 とありますが、実際のところはわかりかねます。


2017年、すでに消費者への注意喚起が出ていた!

消費者安全調査委員会は、エステサロン等でHIFU施術を受けた後に、顔の一部にしびれ等を発症したという報告を受け「2017年3月、独立行政法人国民生活センターは、エステサロン等で皮下組織に熱作用を加え危害を及ぼすHIFU施術を受けないよう消費者への注意喚起を行い、各関連団体へ情報を提供した。」とあります。


「それを受けてエステティック業界の主要団体では、HIFU施術禁止の注意喚起を会員に対して行っている。しかし、これらの団体に未加入のエステサロン等が多く、現在でもHIFU施術が多く行われ、被害も報告されているのが実状である。」とも。



HIFU施術による事故件数

中でもセルフエステのHIFUの事故の程度は深刻!

誰でも手軽に簡単に試せるセルフエステは人気です。

ですが、トラブルも多く発生しています。


上記の表を見ると、セルフエステの事故件数合計は8件。

少ないと感じるかもしれませんが、()内の数字(傷病の程度が1か月以上)は4人、合計数の50%です。エステサロンでは約20%、美容クリニックは約8%となっています。


エステサロンは全体の事故件数の半数以上!

HIFUの施術による事故は、事故情報データバンクによると2015年11月~2022年5月までの間に110件報告されており、この中でセルフエステは8件、美容医療クリニックによる事故も26件あるとされています。


特筆すべきはエステサロンの事故件数です。


・事故の全体件数は110件、そのうち76件(全体の69%)

・傷病の程度が1か月以上の全体件数は21件、そのうち15件(全体の71%)


それらがエステサロンによるものです。

今回事故件報告された方で、1か月以内に痛み等が引いたとしているのは80%。たとえ引いたとしても、照射が過度にされたという事実を考えるとのちにシミ等になる可能性は捨てきれません。


事故を防ぐためには

・セルフエステについて

現在セルフエステには高周波など取り扱いに注意しなくてはならない機器も多く設置されています。きちんと取扱説明書を読み、基本に忠実に使用することが絶対条件になります。間違っても電気レベルなどは「強ければ強いほど効く」という概念は持ってはいけません。事故の元となります。


・エステサロンについて

できるなら身近な方が実際に通って評価が良い施術者をご紹介していただくのが良いでしょう。そういう方がいない場合、クーポンサイトから行かれることが多いかと思います。あまりにも安価なメニューの場合、未熟な施術者が対応することが多いようです。なので口コミやGoogleビジネスのレビューなどできるだけ情報を拾って行かれることをお勧めします。


どんなに良い機器でも操作するのは人間です。

HIFUはメリットがたくさんある!という期待感のみで判断せず、承諾書を読み、説明をきちんと受けリスクを把握した上で施術を受けましょう。


※参考リンク※

検索窓に「HIFU」と入力すると詳細な事故情報が見られます。


HIFUブームの陰で事故が年々増加



 





 

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